伝説の人

伝説の人シリーズ 4

僕が出逢った、伝説的に面白い人とそのエピソードを紹介します。

今回紹介するのは富田君(仮名)。
小学校時代の同級生です。



「ウルフマン事件」


ボク達が小学生の頃、キン肉マンが大流行してました。漫画集めて、アニメ見て、キン消し集めて、超人募集に投稿して・・・

そして、休憩時間にキン肉マンごっこをして。

キン肉マンごっこというのは、いろいろな必殺技を掛け合う遊びなんですけどね、さすがにキン肉バスターとか無理だけど、パロスペシャルとかタワーブリッジとかキャメルクラッチ(これはマジで死ぬ)とか掛けて遊ぶんです。

みんなね、好きな超人の技とか派手な技を選ぶんだけど、ある日、富田君が誰も見向きもしない超人の、地味な技を選んだんです。


ウルフマンの・・・張り手!


ただの張り手です。まあ、その選択はある意味渋くていいとして、彼の最大のミステイクは、張り手をぶちかました相手であります。

誰にウルフマン張り手をぶちかましたかというと・・・


クラスで飼ってる金魚!
(大きな水槽ごと)


もう、オチが分かったかと思うんですが、富田君は恐れること無く「オリャー!」と叫んで水槽にビシバシ張り手を・・・・ぶちかますんです!


バリーン!!!!
バシャーッ!!


当然水槽が割れて、水と金魚が流れ出し教室がパニックですよ。女子なんかキャー!って叫んじゃったりして。

「ちょっと叩いたら割れました」と、先生に苦しい言い訳をする富田君のウルフマン張り手は、伝説。

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伝説の人シリーズ 3

僕が出逢った、伝説的に面白い人とそのエピソードを紹介します。

今回紹介するのは川田君(仮名)。
美術大学時代の同級生です。



「ブルータスの涙事件」


心地よい初夏の風が吹き込むアトリエで、ボク達はブルータスの石膏像デッサンをしていた。鉛筆か木炭デッサンだったと思うのだが・・・

なぜか・・・
川田のキャンパスに描かれたブルータスは・・・

青かった・・・・!

「え、なんでお前、色つけてんの・・・・?」

そして・・・・
筆を進めるうちに・・・・
川田のブルータスはさらに驚愕の姿に・・・・

な、なんと・・・
青いブルータスの目から・・・


赤い血の涙が流れている!!!!


「ちょ・・・いくらなんでも、それやり過ぎ・・・・」

我々の冷たい視線にも臆せず、堂々とエキセントリックなブルータスを描ききった川田。もちろん講評で教授に冷たく突っ込まれる。

教授「君・・・、これは一体?」
川田「僕には見えるんです!

見えねーって!!!
絶対見えねーって!!!!

ロバート・デニロった川田のモヒカン姿は、もはや伝説。

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伝説の人シリーズ 2

僕が出逢った、伝説的に面白い人とそのエピソードを紹介します。

今回紹介するのもM氏。
元船乗りという異色の経歴を持つ仕事仲間です。



「M氏、迷子事件」


昨年の中国ロケの仕事での出来事である。撮影を無事に終え、ルンルン気分で北京のデパートでお土産を買っていた我々。すると・・・

プロデューサー「あれ?マタギちゃん。M氏どうしたの?」
ボク「・・・・・あれ?・・・いませんね」

またしても、こつ然と姿を消したM氏。
ボクはM氏を探して店内を歩き回った。

おいおい、いい年して(オーバー40)迷子かよ、おっさん~。

フロアを一回り探すが、M氏の姿は見つからない。
すると、どこからかボクを呼ぶM氏の声が聞こえてくる。

M氏「マタギちゃ~ん」
ボク「ん?」

キョロキョロあたりを見回すがM氏の姿は見えない。

M氏「マタギちゃ~ん」
ボク「・・・・・・・」

声はするけどM氏の姿が見つからない。

M氏「マタギちゃ~ん。ここ!ここ!ここだって!」
ボク「あっ!!!!」


なんと!

そこには!

変わり果てたM氏の姿が・・・!!


目の前の化粧品売り場で・・・・

椅子に座らされて・・・・

店員に・・・・


顔面パックをされているM氏!!!


M氏「た、たすけて~」
ボク「ちょ・・・何してるんですか~っ!!!」


見つかるわけね~。


プロデューサー「どう?M氏いた?」
ボク「あそこで、パックされてます・・・・」
プロデューサー「な・・・、なにやってるんですかぁ?」
M氏「いや、あのですね、強引に座らされて押さえつけられてですね・・・」

顔面パック状態で言い訳するM氏の姿は、もはや伝説。

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伝説の人シリーズ 1

僕が出逢った、伝説的に面白い人とそのエピソードを紹介します。

今回紹介するのはM氏。
元船乗りという異色の経歴を持つ仕事仲間です。


「M氏、パスポート事件」


昨年の中国ロケの仕事での出来事である。出発日、ラインプロデューサーのM氏が変な色のベンツで家に迎えに来た。成田へ向かう車中、M氏はおもむろに言った。

M氏「マタギちゃん。パスポート持ってきた?」
ボク「・・・・・」

お父さんは心配性のボクは、家を出る前に3回ぐらい確認してるのだが、そんなこと言われると不安になる。あるに決まってるけど「あー、トランクの中の鞄、もう一回確認してー」みたいな。オン・ザ・首都高。

ボク「サッカー選手とかでさ、たまに忘れる人いるよねー」
M氏「いるんだよ。チームにひとりはそんなバカが。ハハハ(笑)」

日曜日の早朝だったのでかなり早く空港についた。無駄に時間をつぶして・・・受付時間の7時になった。だんどりを仕切っているM氏が、キャスト・スタッフみんなのパスポートを集める。

その時、M氏に異変が起こった・・・!
っていうか、その場からこつ然と姿を消したのだ・・・!

プロデューサー「あれ?マタギちゃん。M氏どうしたの?」
ボク「・・・・・・・あれ?」

見回すと、M氏が遠く離れた所でうろうろ電話したりして挙動不審。
受付は始まってるのに、あの人一体何をしているんだろう。

M氏に駆け寄るボク。

ボク「どうしたの?もう受付してるよ」
M氏「・・・・・やばい」
ボク「・・・・・は?」

M氏「俺・・・・・パスポート忘れた

ボク「・・・・・・・!(絶句)」

正確に言うと、期限切れの古いパスポートを持って来てしまったM氏。みんなとパスポートの色が違うので、事態に気がついたらしい。

(その時のM氏の心の声)

あれ、なんで俺だけパスポート黒いんだ?
あれ、そういえば・・・更新した時・・・
赤く・・・なってた・・・ような・・・・
・・・・・・ま、さ、か・・・・・・・・

恐る恐るパスポートを開いて、期限を確認したあの瞬間を、M氏は一生忘れないと言う・・・。

やっちまった~!!!!!!!!!

集合住宅に暮らすM氏(独身)は、お隣さんを叩き起こし、ベランダから侵入してパスポートをゲットして、直ちに空港へ持って来てくれるように頼んだのであった。

この時7時過ぎ。フライトは9時。無理矢理頼んでも8時半にはパスポートが無いと乗れない。世田谷烏山から成田まで1時間半。

間に合うのか・・・?
普通間に合わないだろ・・・。

しかしっ・・・
お隣さん(システムエンジニアで二児の父)はミラクルを起こした。
8時半ちょい過ぎ、車をかっ飛ばして成田に到着!どんだけ〜。
日曜の朝でギリギリ渋滞が始まる前だったのが不幸中の幸い。

お隣さんにすがりつくM氏。お隣さんが神様仏様のように見えたと言う。こうして我々はみんな揃って無事出国。今確実に言えるのは、あの日のM氏、身長5センチぐらい縮んでいたということ。俺、かなり見下ろしてたイメージがある。


教訓は、古いパスポートは捨てる。ご近所付き合いは大切に。


北京で、天安門を背景にパスポートを持って記念写真を撮るM氏の姿があった。その笑顔は、もはや伝説。

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